ECR33タイプM★RB26スワップ

ACT1.

 

まずは下準備

 

4WD専用エンジンのRB26をFR車に搭載するために下準備をします。

今回は中古エンジンをOHせずにそのまま載せるので、下準備をしながら、各部の点検もします。

 

まずはタービンのチェック。

RB26のタービン交換は、シルビアの2倍面倒なので、載せて始動してからタービンがブローしていたではシャレにならないので。

 

ちなみにRB26のツインターボレイアウウトってすごいと思います。

国産車で、タービン2個のエンジンはRB26だけではありません。

2JZ・1JZ・13B−REW・1G−GT・・・

でもどれもが背中合わせのツインターボ。

RB26のように、チューニングターボキットのようなレイアウトのツインターボって無いんですよ。

こんなところにも、「レースで勝つ」という目的が見えます。

惹かれますね、RB26。

(※V型ツインターボはちょっとおいといて・・・)

というわけで、この複雑なツインターボをチェックできるところまでバラします。

ここまでバラすとタービンをチェックできます。

前側のタービンだけでもチェックすれば、後ろ側のタービンもチェックしたことにしちゃいます。(笑)

今回のこのエンジン、丁寧に扱われてたみたいで大丈夫ですね。

まぁ走行6万km程度なんで、壊れてる方が珍しいですけど。

ちなみにタービン交換は、このタービン上を這っている水とオイルのラインをまず外して、

その後タービンを止めているボルトを緩め、やや下にズラし(まだ取り出せないので)、

出来た隙間からエキマニ取り付けナットを緩め、エキマニを外してからタービンを取り出します。

この他、タービンは頑丈なステーで支えられていたりするので、上から下から大変です。

正直、面倒です。

また、アウトレットのみの交換も不可能です。

かならずタービン脱着が必要になります。

 

次に吸気側。

 

かなり複雑だった排気側に負けず劣らず、吸気側も複雑です。

RB26は6連スロットルを採用しているせいですね。

できる範囲でシンプルにしていきます。

まずなんといっても特徴的なのが水冷式オイルクーラー。

スワップする際は、いつもコレ外します。

外すことで、RB26では厳しいと言われる水温が、非常に楽になります。

代わりに油温が心配になるので、社外のオイルクーラーを追加します。

だったら水冷式オイルクーラーのままいけば?という感じですが、

ブーストアップした時点で、どうせ容量不足になり始めますから。

水冷オイルクーラーへの水配管2本を外し、メクラします。

 

ここ、後からの交換はとてもやりにくいし、もしダメになるとオーバーヒート→走行不能になるので、

耐久性の高い(値段も高い?笑)シリコンのメクラを使います。

↓こんな↓感じ。

 

またRB26はノーマルでもクラッチの圧着力が強いので、

ブレーキと同様に、クラッチマスターにもマスターバックが付いています。

↓これがマスターバックへのバキューム配管です。

1本がブレーキマスターバックへ、もう1本がクラッチマスターバックへ繋がります。

RB26のクラッチマスターバックまでスワップするのは現実的じゃないので、

2本ある配管のうち、クラッチマスターバックへの配管は殺します。

後々のトラブルを回避するのと、できるだけシンプルにしたいので、根元から切断します。

 

切断したら、配管を殺すためのプレートを作って、ガスケットを2枚挟んで確実に殺します。

 

 

純正のブーストコントロールをしているバキューム配管も2本通っていますが、

社外のブーコンを装着予定なので、バキューム配管の1本は不要になるので取り払います。

こんな↓感じ。

 

このあたりは、できるだけシンプルに仕上げるための作業なので、「やらなくてはいけない」という作業ではないですけどね。

 

あとはノーマルのゴムホースを特殊なサイズで無い限り、ブルーのシリコンホースに交換し、

コレクタータンク(サージタンクみたいな奴ですが、RB26は6スロなのでそう呼びます。)を外したので、

スロットルの表裏に入るガスケットを新品に交換して取り付けます。

 

今回スロットルを外してみてわかったのですが、1番と6番のガスケットが抜けてました。

これは「ブースト圧に負けて」とか「劣化して」などの理由で抜けたのではありません。

スロットルには取り付け剛性確保のノックピンが6本付いているのですが、

取り付けの際、そのノックピンがガスケットを破ったようです。

丁寧に取り付けてもらえなかったのが原因ですが、所詮メーカーのラインですから。

本来の性能は発揮されていなかったと思われます。

もったいない。。。

 

吸気側の複雑な配管も、ちょっとは間引いて、不要になってしまったところには、キッチリと配管のメクラキャップをします。

「どこが、どこに繋がっていたか?」ではなく、「どこをどう繋ぐのが、完成時理想か?」と考えて配管しています。

ずいぶんスッキリしました。

 

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