ECR33タイプM★RB26スワップ
ACT12.
いよいよ細々した仕上げに入ります。
エアクリーナーを付ける前に・・・
パワステホースからけっこうオイルが漏れています。
日産のパワステホースは、あまり耐久性が良くないんですが
なんとかもっていたところ、エンジン下ろしの際に固着していた分が解けてしまったため、
弾力性を失ったホースから漏れてきた感じです。
左画像のホースバンドではどうにも「漏れ」が止まらないので、右画像のホースバンドに交換し、強く締めておきました。
『交換しなさい』と言われてしまいそうですが、
オーナーさん、金額云々より、もう早く納車して欲しかったようです。(笑)
パワステホースが一応の解決を見たので、エアクリーナーを付けます。
今回はHKSのパワーフローをチョイス。
BCNR33用ですが、ECR33とは似ているようでこのあたりのパネルが違うので、
ステーを根性で加工して装着しました。
クリーナーのスポンジもそろそろ交換時期ですね。
ま、これはスワップのオマケなんで。
まだまだやることはあります。
燃料ホースをつなぐ。
エンジン側も車体側も、構成部品の取り付け場所も違うので、
GT−Rを再現するように。
エンジンがRB26DETTなんだから、燃料ポンプもGT−R用(あるいは同等以上品)に交換。
ブーストコントローラーの配管、追加メーター(今回は油温計)の取り付け・・・
エンジン下ろしの際に外したボンネットも取り付けて、
バンパーも取り付け。
そうそう、ABSはユニットごと取り払ってしまったので、
フロントの足回りにあるABSセンサーも外してしまいます。
ラインが1本減って、すっきりしました。
この純正ブレーキに不満が出るかな?(笑)
3年寝太郎なプラグを交換します。
プラグレンチは良い物を使うと作業が楽です。
これでいよいよメカ作業としては無事終了です。
カタチが出来上がったので、液体関係入れましょう。
エンジンオイル:オメガG1(Rismyでは15W−50)
ミッションオイル:WAKO's75−90LSD(特に指定がなければRismyではこれが標準ミッションオイルです。オメガ取り寄せ可です。)
クーラント:オートテックで調達(笑)
ちなみにオイル交換だけでも大歓迎です。
今回のECR33は宇都宮から来ていただいたので、想定気温は−15℃。
クーラントは30%くらいの指定。
RB26DETTでRismyラジエターを装着した場合は、冷却水容量は10リッターを超えそうなので2本用意。
RB26DETTには冷却水のエア抜きプラグがあるので、それを外します。
↑画像のちょうど真ん中のボルトです。
ここを外しておいてクーラントをラジエターからゆっくり入れていくと、
そのうちここから冷却水があふれてきます。
あたしは、あふれてきたら塞ぐようにしています。
本当は、どのタイミングで開けて、どのタイミングで締めるのか知らないですが、
あたしは注入時に開けておくのが一番早くてやりやすいのでそれで良いです。
エンジン・ミッションの各オイルとクーラントが入ったら、いよいよエンジン始動です。
はたして、加工した配線に間違いは無いか!?
ちゃんとエンジンは始動するのか!?
いや、そんなこともわからずセルを回してはいけません。
セルを回した時には、エンジンはかからなくてはいけないんです。
つまり武田信玄の兵法。
『槍を突き合ったり、弓を引いたりするのはあくまで儀式で、戦になった時点で"勝ち”は約束されてなければいけない』
んですって。
なぜか某所で『4号機』と呼ばれているこのエンジン。(笑)
まず燃料と点火を止めてクランキングをして、オイルをエンジン内に回したら始動します。
これ、エンジンかかったところで運転席からすぐ出て写真撮ったんですが、
カップリングファンが回ってるのがわかるだろうと思ったんですが、わからないですね。(苦笑)
なんの問題も無く、約束どおりって感じで始動しました。
クーラントのエア抜きをやりながら、各部チェック。
エンジンは振動することもなくきれいなアイドリングをしています。
エアコンも正常作動。。
とりあえずは問題無いようです。
いや〜、RB26にすると音が良いですね。
RB25とRB26だと、アイドリングでもエンジン音が違う気がします。
アクセルをあおったときの、レスポンスは全く違います。
6連スロットルが効いてるのかな?
RB26のシングルスロットルを作ったことがないので、わからないですけどね。
まるで蹴飛ばされたようにアクセルのON・OFFにエンジンが付いて来ます。
RB26を神格化するつもりなんかありませんが、ちょっと心躍りますね。(笑)
ひさしぶりにR33タイプMが動きました。
今度はRB26DETTという強心臓を得て・・・
OSのスーパーシングルも、いつものように絶妙な感じです。
ペダル踏力も重くなく、半クラッチも十分。
きちんと組めば、取り扱いは楽チンです。
ミートポイントがわかりやすく、クラッチの剛性感があるので、
慣れると純正より扱いやすいくらい。
400馬力くらいまで対応するので、今回の仕様にはちょうど良い感じ。
本当の完成まで、もう一息です。
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