ECR33タイプM★RB26スワップ

ACT9.

 

地味な作業が続いたので、見る方もつまんなくなってますね。

実はブレーキの配管は、エンジンがあると非常に装着しづらいので

わざとエンジン搭載しなかったんです。

 

そんなわけで今回は大技。

エンジン載せちゃいましょう。

 

こんなエンジンの全体を見るのは、なかなか無いのですよね。

  

 

さて載せる準備です。

クレーンで吊るためのブラケットは、純正品を使ってます。

 

コレ、なんだかんだいっても、楽で安心。

大切なエンジン。落とすなんて万が一にもあってはいけませんから。

緑と白のバスタオルは、きれいなエンジン(ヘッドカバー)に傷をつけない為の用心です。

クレーンが付いたら持ち上げます!

これをラジエターコアサポートより高く持ち上げて・・・

こんなもんだ、頑張れ!

干渉しないか?ぶつけないか?

注意しながらちょっとずつ、ちょっとずつ・・・・

もうちょっと。

はい、載った!!

それにオイルクーラーコアも付いてる、と。

 

エンジンを搭載すると言ってたら、RB26スワップのお兄さん車にあたる

C35ローレルが偵察に・・・

『ここはこっちの方が良い』とか、いろいろ観察していきました。

 

せっかく来てくれたので、35ローレルのエンジンルーム紹介。

製作してから1年が経ってますが、いつもきれいにしてくれてます。

こちらはトラストのパイピングキットを加工して装着してます。

このエンジンはRismyエンジンなんですが、RB26は『組み』だけでダイノパックで448馬力を証明しました。

ブーストは1.2kg。インジェクターはちょっと有り得ない感じのノーマル444cc。

でもこのパワーにはちゃんとワケがあって、

徹底的にバランスを取ったことと、NA的な思考に基づいたタンブル・エア・モーションを追求したポート加工が効いてますね。

同じ燃焼室内の爆発力でも、クランクが回る勢いが違うんです。

効率よく回転運動(パワー)に変換できているので、発熱量もすごく少なくて燃費も良いんです。

爆発によって発生したエネルギーはすべてなんらかのカタチになるので、

パワーとして伝え切れなかった分は、熱になります。

水温が高いとか、油温が高いとか、そういうエンジンは効率が悪いのかもしれませんよ。

 

あとはノッキングが起きにくい燃焼室形状に加工したのも効いてます。

そういうと「ヒートスポットを無くしたのね」と言われそうですが、それだけじゃ60点ですよ。

まずなぜノッキングが起きるのか?のメカニズムがわかれば、対策は打てるわけです。

要は、プラグの点火による爆発以外で発火してしまうのがノッキングですから、

燃焼のエンドゾーンをなくすようにしてあげれば良いんです。

そうすれば、通常ではノッキングが出て走れないようなセッティングでも

正常に走れるようになります。

ノーマルエンジンに比べて、詰められるセッティングの懐が深いってことですね。

 

とまぁ、そんな話はこのへんで。。。

 

エンジンが載ったらミッションです。

ってその前にクラッチだ。

今回装着したのは、OSのスーパーシングルです。

これ、今回のRB26スワップのオマケなんで中古ですが、ディスクだけは交換してます。

RB26をスワップするなら、これが最低限必要なクラッチでしょうね。

OSのクラッチにも、『組み』にノウハウがあるので、組みつけの画像は無しです。

Rismyのクラッチ組みは、知る人ぞ知る、です。(笑)

超有名SHOPに通っているにも関らず、クラッチ組みだけあたしにやらせてくれる人も(ホントに)いるんですよ。

強化だから、ツインだから、乗りにくいのはある程度しょうがないと思っている人。

あるいは、スーパーシングルやツインプレートを組んだら、乗りにくいんだろうなぁって思ってる人。

そんなことはありません。

もうそんな時代じゃないんです。

もし、乗りにくいとしたら、『組み』に問題アリなんです。

告白すると、あたしも最初に組んだツインはすごく乗りにくかった。。。

「そんなわけはない」と研究し、何が乗りにくい原因か探り、現在に至ってます。

そう、勉強好きなんですよ。(笑)

刺さってるのは、ブローミッションから切断したインプットシャフトです。

これ以上センター出しがうまくできる工具はないでしょう。

 

 

クラッチを強化したらピボットも強化しましょうね。

たいして高い部品ではないです。3000円くらい。

このピボット、先端のカリの部分にスプリングが引っかかるので、

この部分のエッジを立てないわけにはいきません。

この部分に応力が集中してしまうんですよね。

クラッチカバーの圧着力が高くなると、ピボットにかかる負担が増えて、そのうちポッキリ折れてしまいます。

そうなるとクラッチを切ることが出来なくなるので、普通はまともに走行できなくなります。

絶対自走不能というわけではありませんが、

壊れる可能性をすごく内包した上で、鮮やかなテクが必要。

普通はそんな練習なんてしないし、そんなリスクは3000円で回避するが得策です。

 

クラッチが組めたら、ミッションの結合です。

R33タイプMミッションくらいになると、けっこう重いです。

それでも寝っ転がって下から持ち上げて付けます。

あたしはチューニング界のノゲイラですから。

こういうものを重かろうが軽かろうが、寝技で下から操作するのはお手のモンです。

 

 

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